あまり大きなニュースにはなりませんでしたが、医療事務受託大手のニチイ学館とソラストなどが価格競争を避けるために談合を行なっていたことで公正取引委員会から立入検査を受けていました。
独禁法違反(不当な取引制限)の疑いだそうです。
このニュースでぼくが考えたことは
- 談合は本当に悪いことなのか
- 医療事務受託で価格を高止まり(談合)させても医療事務の給料が安いのはなぜか
- 価格競争がおきて新しい風が入ることには賛成
- 株価が下がって困った
ということです。
それでは詳しく書いてみたいと思います。
談合してまで価格維持に努めたのに医療事務の給料に反映されないのはなんでだろう。
そもそも談合は悪いことだと考えられています。
談合とは、価格を一定額以上にしましょうね。そうすればお互いに利益が確保できるからね。赤信号みんなで渡れば怖くない。みたいなことです。
談合といえば建設業で多いイメージですね。公共事業の建設に対してよくニュースになります。
今回も病院受託の価格を裏取引していたから公正取引委員会が出てきたというわけです。
公正取引委員会の言い分としては、自由な競争して頑張れよ!消費者も選択肢が増えるよ!「競争政策」だぜ。ということです。
で、今回については談合の有無についてはあまり興味がなくて、仮に価格を維持するために談合をしていたにも関わらずニチイやソラストで働く医療事務の給料は低いというところです。
むしろ談合が足りてないんじゃないの?もっと給料払ったほうがよくない?
談合については面白い記事がたくさんありました。
会社が利益を取りすぎているのか?そもそも医療事務受託価格が低いのか?
給料が安いのは理由があります。
会社は利益がたくさん出ていて十分な利益が確保できていれば従業員の給料に反映させます。特に医療事務業界は低年収の代表みたいに言われているのでスタッフ確保も難易度が上がるでしょう。(風評被害)
高年収にする必要はありませんが平均年収がもう少し上がればそれだけ人も増える。かもしれません。
それにも関わらず給料が安いのは、そもそも会社は十分な利益を確保できていないのではないでしょうか。
つまり病院からの受託費用が安すぎるから従業員に給料として支払えない?
医療事務受託の病院で働いたことがないので医療事務受託費用がどのくらいなのか把握していませんので知っている人に聞いてみたいですね。
新しい風が入ることは悪いことではない。だけど行きすぎた価格競争のゆえブラック労働が蔓延することだけは避けたい。
ぼくは新しいことが好きです。変化も好みます。
企業側の創意工夫で大幅なコストカットができたりすればそれはとても良いことでしょう。
しかし、今回の談合の結果で医療事務受託費用が大幅に安くなって、微妙なベンチャー受託会社が受注して、そのしわ寄せがそこで働くスタッフにくることは避けたいですね。
この可能性は否定できません。
ニチイやソラストが100万円で受託していたのに50万円でやります。とベンチャー企業が手を上げる可能性もあります。
委託する側の病院にとっては100万円支払っていたのが50万円になるのであれば嬉しいですからね。
ニチイやソラストが100万円でも低い給料でブラック労働だったのに、ノウハウも人もいないベンチャー企業が50万円でできるのか。と言われたら難しいと思うんですよね。
本日のまとめ。
談合のニュースは今まであまり関係のない話でした。今回、医療事務という身近な部分でニュースになったので興味を持って調べてみました。
そして株はメチャクチャ下がりました。ウケるw
公正取引委員会の立入があったことで今後の売上高に影響が懸念されたものになります。
今後の流れにも注意深くみていきますがしばらくは売りには出さないでおきます。価格が下がって損失が出ていることはとても悲しいですが、ソラストの株を買ったことで多くの勉強をするきっかけになっています。
ソラストの株を買っていなければ今回の談合についても興味は半分だったと思います。
動向に注意していきましょう。
コメント
[…] […]